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近畿大学×東京海洋大学×東京農業大学「海の豊かさを守ろうシンポジウム」を開催 ~海洋研究の面白さ、奥深さ、幅広さをご紹介~

2023年5月26日

お知らせ 教育・学術

5月20日(土)、大阪市のあべのハルカスにて、東京農業大学と近畿大学、東京海洋大学の「実学」を教育理念に海洋研究を行う3大学が「海の豊かさを守ろうシンポジウム ―海洋研究からSDGsを考えるー 」を、対面およびオンラインによるハイブリッドで開催しました。

対面参加は募集人数満員となる150名で、関西を中心に関東、中国・四国、九州からも参加があり、オンラインでは全国から300名以上の方が視聴。中・高生のみならず、小学生や大学生、その他一般の方など様々な世代の方に参加していただきました。

「海の豊かさを守ろうシンポジウム」では3大学からそれぞれ、最前線で海洋研究を行う教員と大学院生が、最新の海洋研究や実践的な調査・研究の話題について紹介しました。

「最新の海洋研究の話題 ・ 3大学の海洋研究の紹介」では、3大学の教員がそれぞれの大学の特色を生かした最新の研究内容を紹介し、持続可能な海洋資源を守ることの重要性や身近な海洋生物の維持には海洋研究・水産研究が大きく貢献していることについて解説しました。

海面魚類養殖のパイオニアである近畿大学からは水産研究所 家戸 敬太郎 教授が登壇し、「近大マグロの完全養殖研究と持続可能な養殖産業への貢献」について、海水魚養殖の歴史から近畿大学の海水魚養殖への取り組み、クロマグロの完全養殖の過程について長年の取り組みについて講演しました。

(近畿大学 水産研究所 家戸 敬太郎 教授)

日本の水産科学をリードする東京海洋大学からは学術研究院 海洋生物資源学部門 團 重樹 准教授が登壇。

「タコ類の生態解明と増養殖技術開発」について、タコ類の生物学的・水産学的特徴から始まり、増養殖研究における生態解明の必要性、人工養殖技術の開発について動画を用いながら解説しました。

(東京海洋大学 学術研究院 海洋生物資源学部門 團 重樹 准教授)

そして北海道オホーツクにキャンパスを持ち、大自然を生かした水産増殖学を展開する東京農業大学からは、生物産業学部 海洋水産学科 准教授の市川 卓が登壇。

「サケを守り、地域を守る」というタイトルで、北海道の重要な水産資源であるサケの生態と資源を増やす取り組みについて、活動内容やその意義を伝えました。

(東京農業大学 生物産業学部 海洋水産学科 准教授 市川 卓)

続いて、「3大学の学生による海洋の実学の学び」では、3大学の大学院生が日頃の実学による海洋調査・研究の面白さについて発表しました。

近畿大学 大学院農学研究科 水産学専攻 博士前期課程 2年 中髙 誠一さんが「近大マグロのご近所さん」、東京海洋大学 大学院海洋科学技術研究科 海洋生命資源科学専攻 博士前期課程1年 藤原 咲紀さんが「東京海洋大学での研究生活」、東京農業大学 大学院生物産業学研究科 海洋水産学専攻 博士前期課程2年 三浦 雄大さんが「北海道における海獣の野外調査と研究」を発表。

会場に集まった中・高校生に海洋研究の面白さ、奥深さ、幅広さを伝えました。

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(左から中髙 誠一さん、藤原 咲紀さん、三浦 雄大さん)

最後に「私たちにできる海の豊かさを守る取り組み」と題して、MSC(海洋管理協議会)ジャパン アンバサダーを務めるココリコ・田中 直樹さんと東京農業大学 教授の中川 至純が特別対談を実施。海の生物や海洋保護についてユーモアを交えながら楽しく語り合いました。

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(ココリコ・田中直樹さんと東京農業大学 教授 中川 至純の特別対談の様子)

あべのハルカスでは同時に、進学相談会も実施される等、海洋研究に興味を持つ中高生や保護者、高校教員で賑わいを見せました。

東京農業大学は今後も農学はもちろん、海洋学・水産学分野の研究を推し進め、次世代の水産業事業者や研究者の育成に繋げていきます。

近畿大学×東京海洋大学×東京農業大学「海の豊かさを守ろうシンポジウム」について

日時:2023年5月20日(土)
場所:あべのハルカス
主催:東京農業大学
共催:近畿大学・東京海洋大学
後援:水産庁・株式会社 共同通信社・AIGLE
協力:一般社団法人 MSCジャパン

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