東京農業大学

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進化する東京農大

「実学主義」のもと、「生きる力」を育む

本学の創設者である明治の英傑 榎本 武揚先生は、北海道開拓にも関与した経験から、農業を発展させるためには農民の教育が大切であると痛感し、本学を設立しました。本学の学風や農大生気質の基礎を築いたのは初代学長の横井時敬先生です。 横井先生の農学に対する研究教育の姿勢は、徹底した実学主義によるものでした。

横井先生の「稲のことは稲に聞け、農業のことは農民に聞け」「農学栄えて農業亡ぶ」といった言葉は、観念論を排して実際から学ぶ姿勢を重視し、学問のための学問を排した実学主義の表れです。また、横井先生は「人物を畑に還す」とし、農業後継者・地域社会の担い手の養成を目指しました。

現在の本学は従来の農学に加え、生命科学、環境科学、情報科学などを取り入れ、さらに深い専門の教育研究を行っていますが、横井先生のモットーは今なお本学の教育の根底に息づいています。

また、横井先生は勉強・研究の他に体育と道徳にも大いに力を入れられました、横井先生がよく使われ、今では農大精神といわれる「質実剛健」「独立不覊」「自彊不息」といった言葉は、現代の若者には馴染まない言葉ですが、言わんとするところは「物質主義に溺れることなく心身共に健全で、いかなる逆境にも挫けない気骨と主体性の持ち主たれ」ということです。

さらに横井先生は学生の礼儀作法に厳しく、常に紳士たれといわれていました。これからの日本人が国際人として尊敬されていくためには、人間としての品位を保つマナーと教養が大切です。農大生は礼儀正しいと社会から評価されていますが、形ばかりでなく真の紳士・淑女として教養を深めることが大事です。

以上のことを踏まえたうえで、現在本学は21世紀の人類が直面する食料、環境、エネルギー、健康に係る問題に取り組んでいます。本学が担う使命は計り知れないものがあります。農大生は、21世紀の人類、地球を救う学問は我々の学問であるとの意気込みで、学習することが求められています。

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