東京農業大学 食品安全研究センター Food Safety Research Center

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「食の安全・安心」に挑む

食品安全研究センター開設記念講演会

食品安全研究センター(FSRC)の設立とその目的

東京農業大学総研研究会は、昭和56 (1981) 年に「東京農業大学農生命科学研究所の行う産官学協力研究事業その他これに関する事業の発展に協力する」ことを目的に設立された会員制の組織です。課題・研究分野ごとにつくられた33の部会では共同研究の実施や研究情報の交流等が積極的に行われています。

総合研究所研究会の「食の安全と安心部会」は、平成29年度に誕生し、平成30年度には第一回シンポジウムを開催しました。その後、食の安全と安心に関わる最先端の情報提供を毎年行ってまいりました。
人類にとって最も重要な課題のひとつである“食の安全と安心”に関して、より積極的な活動を行う新たなる組織を立ち上げることとなり、「食の安全と安心部会」の運営委員に加え、食の安全に関わる実績のある研究者により、学校法人 東京農業大学 食品安全研究センター(FSRC)として2022年4月より活動を開始することとなりました。
このような経緯で設立されましたFSRCは、食品の安全確保と食の安心の啓発により、持続可能な社会の構築に貢献することを目的としております。
FSRCは、これまで行ってまいりました情報発信に加え、研究活動、教育と啓発、リスクコミュニケーション、食の安全に関するコンサルティング等を行ってまいります

CONCEPT ―コンセプト―

01 安全な食品

食品そのものの安全は、医薬品等とは異なり、安全性評価により判断されてきたわけではなく、長期にわたり食品として安全に食されてきたという経験(食経験)と多少の問題のある食品についてはその加工や調理によって安全に食してきたという実績を含めて安全な食品とされてきた。

02 危害要因

食中毒等の発生という公衆衛生の課題から、有害微生物や有害化学物質などの危害要因(ハザード)は、食品衛生法により行政的に食品から排除され、食品の安全は確保されてきた。平成30年に公布された改正食品衛生法により危害要因分析重要管理点(HACCP)による工程管理の導入により、より高精度に食品の安全管理が行われるようになっている。ただしHACCP管理において安全性の根拠となる科学的知見はまだ不足しており、その科学的知見の提供が望まれている。

03 新たな高機能食品

遺伝子操作技術の発展はめざましく、この技術を用いた育種によりこれまでになかった新たな機能を有する食品の研究・開発が進んでおり、健康維持など生体への機能の付与を目指した新規食品の開発が行われている。このような食の多様化や食経験のない新規開発食品の安全性の評価には、科学的根拠のある新たな食品の安全性の評価手法が求められている。

04 産官学連携

食品安全に関しては、生産、製造、加工、流通など(産業界)が直面している課題に対する問題提起、行政やその傘下の研究機関(官)によるレギュラトリーサイエンスによる判断と法令による実効性の付与、大学(学)による食品安全に関わる基礎研究による学術的な裏付けが必要であり、これら三者が相互に連携することにより食の安全に係わる課題の解決が達成される。安全の判断は自然科学分野の研究と評価によってもたらされるものである。

05 食の安心

食の安心は、食の安全が確保された上で消費者の感じる信頼や、宗教的基盤、思想、感覚などの判断が影響を与えることから、人それぞれの判断に委ねられるものである。画一的な方向性をもって議論することは困難であるが、食の安全に関する科学的根拠に基づいた教育・啓発が重要である。

06 研究と教育・啓発

産、官、並びに学として東京農大の食品安全研究センターは関連の組織と連携をもって「食の安全」に貢献できる研究を推進する。食の安心に関しては、東京農大と本法人傘下の東京情報大の次世代を担う学生や、稲花小学校をはじめ併設中学校、高等学校との連携により、主にリスクコミュニケーションによる教育と啓発を進める。また、一般消費者に向けた情報発信、食品関連事業者に対する啓発を行う。

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