北海道オホーツクキャンパスの圃場で「土壌藻類を活用したBSC工法による法面保全の実験施工」を実施
2024年7月1日
教育・学術
北海道オホーツクキャンパスの圃場で6月21日(金)、「土壌藻類を活用したBSC工法による法面保全の実験施工」を実施しました。
「バイオロジカル・ソイルクラスト(Biological Soil Crust:BSC)」とは、糸状菌類、土壌藻類、地衣類および苔などが地表面の土粒子や土塊を絡めて形成するシート状の土壌微生物のコロニーのことです。
「BSC工法」は土壌藻類で作成した資材を、土地開発や造成工事で荒れた地表や斜面に散布することで自然植生を促し、植生と景観を維持しながら、表面侵食による土壌流出や土壌飛散を防止します。
「BSC工法」は東京農業大学と包括連携協定を締結している株式会社日健総本社、株式会社日本工営、東京農業大学による共同研究による成果としてすでに社会実装されていて、今年4月には国立研究開発法人 国立環境研究所と株式会社 日刊工業新聞社が共催、環境省が後援する第51回「環境賞」において最高賞となる「環境大臣賞」を受賞しました。
東京農業大学のBSCに関する参画研究者
森林総合科学科 江口 文陽 教授、矢部 和弘 教授、橘 隆一 教授
生産環境工学科 渡邉 文雄 教授、鈴木 伸治 教授
北方圏農学科 岡田 慶一 助教
今回の実験施工には北方圏農学科 岡田 慶一 助教、森林総合科学科 江口 文陽 教授(東京農業大学 学長)が対応。それぞれの研究室から大学院生と学部生9名も参加しました。
東京農業大学は今後も地域振興や地域環境の保全に貢献していきます。