生産環境工学科
世田谷キャンパス
環境にやさしい農業生産技術を発展させるには、工学的な視野からのアプローチも重要です。ロボットなど機械工学を用いた生産支援や、土木工学を応用した用水や排水技術の開発など、ロスがなく環境保全にも幅広く対応できるエコ・テクノロジーの開発が強く求められています。
学科基本情報
現代の農業には、生産性の向上だけでなく環境に配慮した生産技術が求められており、その開発を担う農業工学は重要な研究分野です。
生産環境工学科では、長年培ってきた農業土木技術と農業機械技術を応用して、生物生産のための環境を保全することや地域の発展に貢献することにより、地球規模の環境保全を目指しています。そのために、日本国内および乾燥地、寒冷地、モンスーン地域などにおける水、土壌、大気などといった地域資源の利用と保全、自然と共生できる循環型社会の創造、ロボット農業といった生物生産と農産物の加工流通技術の高度化、生物生産・環境保全のための情報技術の活用などについて研究しています。
また、将来、設計や施工管理の責任者になることができる「技術士」の資格取得をめざすため、JABEE(日本技術者教育認定機構)の認定を受けた技術者養成コースがあるのも本学科の特徴です。
教育研究内容の詳細:https://www.bee-nodai.jp/
教員・研究室紹介
地域資源利用分野
環境情報利用分野
環境基盤創成分野
機械システム創成分野
卒業生の声
PICK UP
1年次
必修
情報基礎(一)
1人1台ずつパソコンを用いて、電子メールや学生ポータル、図書館の検索システムの利用法をはじめ、文書作成、表計算ソフト、インターネットの情報検索などの基本操作を習得する授業です。また情報処理や解析に必要なプログラミングに関する基礎技術の演習をおこない、今後の課題学習や研究室活動の際にコンピュータを効果的に活用するために必要な知識を身につけます。
2年次
必修
測量実習
2年次前期のこの実習は、同じく前期開講の授業「測量学」と関連しており、理論を実践にリンクさせながら授業を進めます。トラバース測量、平板測量、水準測量を中心とした測量技術の習得をめざして、屋外で実際に測量をおこない、方向角や座標の計算、製図にも取り組みます。また測量機器のひとつであるトータルステーションやGPS(汎地球測位システム)を利用した測量技術も学びます。
2年次
必修
基礎実験
2年次前期に選択する専攻分野で必要とされる実験技術の基礎を習得する授業です。地域資源利用分野では水と土の基本的性質とその測定技術、環境情報利用分野ではプログラミングの基礎と土壌や大気の物理量の収集・解析法、環境基盤創成分野ではコンクリートの材料特性と実際の水理現象、機械システム創成分野では耕うん機の構造とロボティクスおよび農産物の加工・品質評価技術についてそれぞれ習得します。
卒業後の進路
大学院との連携
農業工学専攻 博士前期・後期課程
農業工学専攻は、環境に配慮した地域資源の有効利用と循環型社会の構築を理念とし、これらを技術的に具現するために農業土木および農業機械分野の学問を基軸とした実践的な教育研究を行い、現場での高度な技術開発・問題解決と学術的な研究を両立できる能力を持った人材の養成を目的とします。