北方圏農学科
オホーツクキャンパス
北海道北東部、オホーツク地域は、日本屈指とも言える大規模な畑作や畜産が営まれています。また、世界自然遺産の知床をはじめとする豊かな自然環境に恵まれ、エゾシカやオオワシといった野生動物が数多く生息するなど、生物生産と環境に関するあらゆる研究のための資源がそろっています。
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学科基本情報
大自然と生産現場に学ぶ
オホーツクの豊かな環境のなかで、農学・畜産学・生態学・生命科学を横断的に学び、「動物から植物まで」「分子から生態まで」を対象とした幅広い研究に取り組む学科です。
学びの中心となるのは、広大な自然と実際の生産現場です。大学の枠を超え、森や牧場、畑そのものがキャンパスとなります。こうした恵まれたフィールドを活用した実習・講義を通して、農業生産や畜産、環境保全に関わる実践的な力を養います。さらに、農林畜産業や自然保護の現場で活躍する実務者との交流や協働の機会も多く、現場で得られる知識や経験は、卒論研究の着想や深化を支え、本学科ならではの実践的な学びへとつながっています。
研究室
3つの分野で構成され、5つの研究室があります。植物生産分野には植物の生産と機能を研究する2つの研究室、動物生産分野には動物の生産・管理と機能を研究する2つの研究室、フィールド生物資源保全分野には野生動植物の生態と保全を研究する1つの研究室があります。
(詳細はリンク先をご覧ください)
実習
北方圏農学科では周辺の恵まれたフィールドや学内施設を活用した多様な実習を実施しています。ここでは、「北方圏農学実習(一)・(二)」として行われている特徴的な実習の一部を紹介します。
ビート実習
農地管理に関する実習です。広大なビート(砂糖大根)畑の苗補植や除草を行います。
野生植物の生態観察実習
この地域ならではの自然生態系を訪れ、分布する植物の解説を受け観察を行います。阿寒湖周辺の森林やサロマ湖畔の原生花園を訪れます。
家畜実習
学内の家畜舎でウシ・ブタ・ニワトリ・ウマの管理に関する実習を行います。
冬のかんじき実習
かんじきを履いて冬の森を歩き、野生動植物の越冬などに関する解説を受けます。キャンパスを取り囲む森の中を歩きます。
講義・実験
1年次は基礎的かつ分野横断的な科目を学び、2・3年次には応用的な科目へと発展します。各自の興味に応じて科目を選択し、3年次から研究室に所属します。ここでは、学科で開講している特徴的な科目の一部を紹介します。
(全体像は下部リンクにあるカリキュラムツリーでご覧ください)
野生動物保全学
生物多様性の維持や希少種保全に係る基本的概念と手法を学ぶほか、猛禽類を中心とした希少動物に関する最新研究や保全対策について解説します。また、野生動物に係る諸問題をとりあげ、意見交換を通じて解決策を探ります。
林業総合実務演習
森林・林業に関する学内外での野外実習と座学を組み合わせた実践的な授業を行います。森林管理や林業の実務で必要とされる幅広い専門分野にわたる基本的知識・技術の習得や、森林・林業を取り巻く最新情勢について学びます。
土壌肥料学
土壌を科学し、農業や、自然環境の生産性を高めることを目的とした講義。持続的に農業生産を行い、地球環境を守るために必要な土壌の化学的、物理的、生物的性質、環境保全型の農業などについて解説します。
動物飼養管理学
北海道で行われている酪農を題材として、家畜の飼育管理や施設、飼料生産、糞尿処理対策など、健康的に家畜を育て高品質の生産物を得るための取り組みについて学び、動物資源の生産に関する知識の習得を目標としています。
動物生殖工学
動物の「生殖」や「受精・発生」に関わる生命現象について知識を深め、生殖細胞や受精卵・胚を操作する技術を学びます。家畜生産やヒト生殖医療の分野に応用される生殖工学技術から最新の遺伝子改変技術まで解説します。
細胞生物学
生物の成り立ちから、活動までを細胞レベルで理解します。生命分子と細胞の成立を題材に細胞の構成成分から細胞内輸送までを解説するとともに、ゲノムサイエンスを中心とした遺伝子の変異と発現調節の理解を目指します。
フィールドサイエンス実験
北海道の森林・緑地・畑地等のフィールドと深く結びついた動植物や環境について、生物学・化学・作物学・生態学・分子生物学などの視点から、様々な実験を通じて知識の習得や基礎的手技を学びます。
出張講義
高校生の皆さんに、大学で実施されている授業や研究について関心を持ってもらうための出張講義を行っています。リンク先のフォームから出張講義の申込みが可能です。
北方圏農学科紹介資料
学科パンフレットや講義などに関する各種資料がダウンロードできます。
卒業後の進路
主な就職先一覧や就職活動体験記が、以下のリンクよりご覧いただけます。高い就職率を維持しており、就職先は幅広い業種にわたります。農業系(全国JA・全農など)や公務員(行政職・農業職・林業職)への就職が比較的多いことが特徴です。
ファイントレイル
キャンパス内に整備された、全長約5kmの森林遊歩道です。カラマツやミズナラの林を通り、エゾシカ舎や放牧地など学内施設の脇にもルートが伸びています。学生はいつでも自由に利用できます。山菜や木の実、キノコのほか、シマエナガやエゾリス、キタキツネなど、地域の多様な動植物を身近に観察することができます。
実習をはじめ、学生実験や講義、卒論研究など、北方圏農学科では幅広くファイントレイルを活用しています。卒論研究では、樹木・草本をはじめ、鳥類や昆虫類、キノコ類、小型動物など、多様な生物を対象とした調査フィールドとして利用しています。

東京農業大学 網走寒冷地農場
オホーツクキャンパスから車で20分ほどのところに、東京農業大学 網走寒冷地農場があります。濤沸湖の湖畔に位置し、約20haの圃場を管理・運営しています。
北方圏農学科では農大網走寒冷地農場を活用した圃場実習を実施しています。さらに敷地内には、ミズバショウやクロユリが群生するハンノキ・ヤチダモの湿地林が広がっており、生態観察の場としても活用しています。

北方圏農学科紹介動画
大学院との連携
北方圏農学専攻 博士前期課程
北方圏農学専攻は、農学・林学・畜産学に自然生態学カテゴリーを加え、生物多様性の保全を含む生物生産に関する高度な研究と教育を実践しています。その理念の基に資源の開発と利用、環境共生、エコロジー、バイオテクノロジー等の観点から様々な課題を取り上げ、それぞれの分野において高い専門性を有する指導的役割を担う人材の養成を目的としています。

生物産業学専攻 博士後期課程
生物産業学専攻は、博士後期課程として、前期課程に配された「北方圏農学専攻」「海洋水産学専攻」「食香粧化学専攻」「自然資源経営学専攻」の4専攻を統合した文理融合型の専門教育体系を敷いています。本専攻は、生態系の保全、農水産、加工開発、経営流通のいずれかの側面を深く掘り下げつつ、包括的な観点から生物産業の実践的な学術理論・技能を身に付けた指導的人材の養成を目的としています。




