2011年3月11日の東日本大震災発生から11年がたち、死者・行方不明者、関連死を含め2万2207人の方が犠牲となりました。
　また、今もなお多くの方々が避難生活を過ごすことを余儀なくされています。被災地域の皆さまにおかれましては、改めて心よりお見舞い申し上げます。

　東京農業大学は震災発生から2カ月後の2011年5月、「東日本復興プロジェクト」を始動させました。福島県相馬市を中心に、土壌肥料、畜産、経営など幅広い分野で、大学の総力を挙げて復興を支援する活動です。
　それらの活動は昨年3月に発行した東京農業大学10年の軌跡として「東日本震災からの農業復興支援モデル」に記録しています。

　今後も私たちの「プロジェクト」は継続していきます。被災地のみなさんと手を携えて、復興支援に取り組んでいきます。そして、コロナ禍の今、「生きる」を支える教育研究の成果を、被災地だけでなく、日本各地、世界に還すことができるよう、「総合農学」によって培ってきた知財を駆使して学生・教職員・地域の皆さま方と課題解決に向けて参ります。

2022年3月11日
東京農業大学学長　江口文陽