「オリゴ糖」ってなんだろう?
2010年10月15日
短期大学部醸造学科 教授 中西 載慶
第一章 オリゴ糖とは
「オリゴ糖」とは、小糖類とも呼ばれており、二個から十個の単糖が結合した糖のことをいいます。
第二章 食品から医療まで
オリゴ糖を飲料の甘味料にしたのが「オリゴ糖飲料」。乳酸菌飲料や清涼飲料、さらには缶コーヒーなどにも使われています。ビフィズス菌を増やして、腸の働きを活発にし、カロリーが砂糖より低いことから、ダイエット食にも利用されはじめています。さらに、血糖に影響を与えない特性もあるので、糖尿病患者にブドウ糖の代用 としてエネルギー補給の目的で、医療用にも使われています。
第三章 新技術の誕生
このオリゴ糖は、「バイオリアクター」という技術で作られています。
省エネルギーで、環境にも優しいバイオテクノロジーの新技術として注目を浴びています。
*バイオリアクター
微生物による「生物反応」を利用して、物質をつくる方法。
生物反応は、自然状態のもとで、効率よく生産し、さらに生産過程での廃棄物の量を大幅に押さえることができる。