ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介ハチミツの金属含有量を測定し産地を特定 ハチミツの金属含有量を測定し産地を特定 2010年10月15日 平成22年3月卒 食品分析化学研究室 茨城大学農学部資源生物科学科編入学 佐竹諒香 卒業研究のテーマは、「世界のハチミツの産地特定」です。内容は、ハチミツ中に含まれる微量金属を測定し、その微量金属の含有量の違いや特徴によって産地ごとの品質に差が出るのかを検討しました。市場で販売されているさまざまな食品は、消費者の方が安心して購入できるものでなければなりません。したがって、このテーマを選んだ理由は、製品の産地特定ができるようにして、ハチミツの流通を促進するためのものです。最近の食品業界では、食品の産地偽装や消費期限の改ざんなどの人為的な諸問題が発生したりしていますが、食品の産地が特定できるようになれば、さまざまな面から食の安心・安全を少しでも担保できると思います。研究を進めるうえで苦労した点は、分析をおこなう段階で1回実験で得たサンプルだけでは正確なデータであるといえませんから、研究の精度を上げるために、何回も実験を繰り返してデータを集積していく必要があり、たくさんのサンプルデータを処理したことです。将来はできれば研究職に就きたいと考えています。私は食べることが好きなので、美味しい食品をつくることを仕事にしたいです。また、食の安全を守るためにも、さらに勉強して日々努力していきたいと考えています。この学科では、醤油や味噌、日本酒などの醸造食品について知らないことがこんなにあったのかと感じるくらい、とても奥深い世界に出会うことができます。受験生のみなさんは、入試後のことを想いながら受験勉強をのり越えて下さい。努力した分だけ、かならず 結果はついてくると思います。 前のページ 次のページ