ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介花から得た優良酵母で特徴ある清酒の醸造を 花から得た優良酵母で特徴ある清酒の醸造を 2010年10月15日 平成22年3月卒 酒類学研究室 応用生物科学部醸造科学科編入学 有本未沙都 私の研究テーマは「自然界からの優良清酒酵母の単離と試醸」です。自然界のなかでも、とくにイメージの良い花から特徴ある清酒を醸造することができる優良清酒酵母を単離することが、まず最初のチャレンジになります。そして単離に成功したその酵母の菌学的性質を調べるとともに、清酒の試醸をおこない醸造特性を調べるというのが一連の研究内容です。醸造学科に入学後、座学の授業で醸造学の関連科目を学ぶなかで、微生物の利用法、とくに清酒への利用にとても興味をもちました。また酒類学研究室でおこなっている、自然界から清酒醸造用酵母を分離し、実際に製品にするという研究にも非常に興味をひ かれ、このテーマを選びました。研究を通じて、清酒というものがとても身近になりました。しかし現在の市場では、酒類全般の消費量が落ち込み、とくに清酒は著しく減少しています。私の研究によって特徴のある清酒を造り出し、清酒の消費量を少しでも増加させたいと思いました。卒業後は東京農大の醸造科学科に編入し、将来は、醸造学や微生物学などの知識や技術を生かせるよう、食品系の会社への就職を希望しています。醸造学科では特殊な分野の講義も多く、初めはとまどいましたが、学ぶうちにどんどん楽しくなっていきました。また、酒類学実験や調味食品学実験など実際に醸造物を造る授業もとても印象に残っています。醸造品は、酒類以外にもミソや醤油、酢など、日本人の普段の生活に身近な食品として多数存在しています。広く深く学ぶほどとても楽しい分野なので、醸造学科を多くのみなさんにお薦めしたいと思います。 前のページ 次のページ