東京農業大学

メニュー

学生が挑む!研究紹介

キャベツの耐凍性を調査して厳冬期の新たな栽培技術を研究

2012年12月7日

平成24年3月卒 園芸生産学研究室 農学部農学科編入学 水谷友拓

愛知県田原市にある実家はキャベツを中心とした農業を営んでおり、将来それを継いでいく予定である私は、より新しい栽培技術を知りたいと考え、「キャベツの耐凍性」をテーマにした研究に取り組みました。耐凍性とは、植物が気温0℃以下に耐える性質のことです。実験では、土播種後60日間育苗した貯蔵苗(老化苗)と、30日育苗した慣行苗の2種類の苗に対し、それぞれ耐凍性を調 べ比較しました。実家では冬季が栽培の中心になっていますが、キャベツの耐凍性が確認できれば、厳寒期でも栽培や凍害に耐えられる苗を定植することができるようになるはずです。  研究はグループではなく、私個人で取り組みました。この種の実験は、夏期に集中的におこなう場合と、冬期に集中しておこなうケースがありますが、私の実験は一年間を通しておこなうものでした。まず播種後同じ温度環境の下でキャベツを生育させます。計画通りに30日間栽培した苗と60日間栽培した苗を用意。それらを丁寧に調査・比較した結果、老化苗のほうが慣行苗より高い耐凍性 を保持していることがわかりました。さらに実験区分を細分化し、育苗期間60日の後にさらに5日間のハードニング処理(低温保存)を加えた苗を調べると、最も耐凍性が高いことが判明しました。一般的なキャベツ栽培では30日育苗の苗を使用していますが、今回の研究で、厳冬期には老化苗を使用すれば収穫がより安定するという新たな栽培技術を発見できました。 卒業後は厚木キャンパスの農学部農 学科に編入学し、より高度な農業の知識を深めていきます。将来は実家の農業を発展させて、愛知県を代表する農家になるのが目標です。

checktheweb_0237_img_02.jpg

checktheweb_0237_img_03.jpg

checktheweb_0237_img_04.jpg

checktheweb_0237_img_05.jpg

checktheweb_0237_img_06.jpg

checktheweb_0237_img_07.jpg

checktheweb_0237_img_08.jpg

checktheweb_0237_img_09.jpg

ページの先頭へ

受験生の方