東京農業大学

メニュー

学生が挑む!研究紹介

果実品質と気象条件との関係を調査・解析

2011年8月1日

平成23年3月卒 園芸生産学研究室 農業研修(ドイツ) 米山元貴

果樹は一年生作物とは異なり、一度植え付けると長年にわたって栽培を続けることになるので、季節ごとの高温や低温など、栽培地の気象条件の影響を受けやすい植物です。近年は温暖化によって、産地の環境変化を原因とした果実の品質低下も懸念されています。も し気象条件と果実品質の関係をモデル化できれば、気象データからその年の果実品質の予測や最良の生産地の判断が可能となり、生産農家への貢献が期待できます。  園芸生産学研究室果樹班は、2008年度から新潟県、福島県および神奈川県で生産されたリンゴ「ふじ」の果実品質調査をおこない、気象条件との関係を調査してきました。リンゴは日本国内の重要果実です。1学年先輩たちの研究調査の様子を見ていて自分もやって みたいと思ったのが、このテーマに取り組んだ理由です。  調査は新潟、福島、神奈川各県の農業高校の協力と、各高校の生徒たちとの連携によって進められました。試料のリンゴは1ヵ月ごとに高校から箱で送られてきます。その都度、試料の果実形質や品質と気象条件との関連性をまとめ、モ デル化していく作業はとてもたいへんでしたが、箱の中に同封された高校生からの手紙をみんなで読んだり、また各高校の果樹園を見学させていただく機会にも恵まれ、とても有意義な体験ができました。  今後は実家の農業を継ぐ予定ですが、まずはドイツでの農業研修で有機栽培の技術を学び、いずれは玉ネギの「湘南レッド」や、ネギの「湘南一本」といった地元・神奈川のブランド品種を用いて、高品質の野菜・果樹を栽培していきたいと計画しています。

checktheweb_0235_img_02.jpg

checktheweb_0235_img_03.jpg

checktheweb_0235_img_04.jpg

checktheweb_0235_img_05.jpg

checktheweb_0235_img_06.jpg

checktheweb_0235_img_07.jpg

checktheweb_0235_img_08.jpg

checktheweb_0235_img_09.jpg

ページの先頭へ

受験生の方