東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

多様化するシクラメンの種や品種をDNAで識別

2010年10月15日

平成22年3月卒 遺伝育種学研究室 (現植物資源利用学研究室) 農学部農学科編入学 岡部慎也

冬に咲く鉢植として人気の高いシクラメンは、花色や葉の形状についての品種改良が盛んで、毎年、新しい品種が誕生しています。近年では、原種シクラメンや、原種との交雑で耐寒性を増した、屋外用のガーデンシクラメンも市場に出回るようになりました。また、園芸種とは別の種に属する野生種も流通するようになり、その種類は増す一方で、種や品種の特定が困難になっています。卒業研究では、シクラメン属植物の個体間における差異を遺伝子レベルで確認するために、種や品種を識別する方法を探りました。遺伝子レベルでの研究は、品種改良をはじめ、栽培が途絶えてしまった伝統野菜をよみがえらせるなどの可能性をも秘めています。 このテーマを選択した理由は、高校のときに植物バイオテクノロジーの授業で植物培養について学んだのがきっかけです。また、この研究室では遺伝子導入やPCRといった分子生物分野の研究もできると知って、興味をもったのです。植物のDNAを識別するこ とで、その植物特有の遺伝子を特定できるので、育種をおこなう上でさまざまな利点があり、私の将来の目標であるオリジナル品種作りのための勉強として、テーマの研究に取り組みました。短大生活はわずか2年間ですが、その中身は濃く、1年次から研究室に入ることができました。卒業後は農学部農学科に編入学という道を選択。人は植物を食べることや鑑賞することで幸せを感じると、私は思っています。将来は、植物を買う人の気持ちになって、 植物の品種改良・新品種開発をしたいと考えています。暮らしの豊かさの基本は食にあると思うので、これらを通じて農業の意味について、広く社会に伝えていけたらいいと思っています。

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