東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

超老化苗は、廃棄するしかないのか?

2010年10月15日

平成19年3月卒 園芸学研究室 村田永楽園勤務 鈴木陽香

私の研究テーマはキャベツ。通常、キャベツの苗は25日で畑に植え変えるのですが、45日という超老化苗だとどうなるのかを実験・観察しました。  天候や市況その他の理由で、25日で植え付けができず、超老化苗となる場合も実際にあるでしょう。ですからキャベツ農家に研究成果を還元できる可能性もある実学的な研究テーマです。そこにやりがいを感じましたが、正直に言えば研究室の皆と一緒に、好きな植物の研究ができているだけで幸せでした(笑)。  具体的に研究内容を説明しますと、液肥(状の肥料)、遮光、断根(トレーからはみ出てきた根を切ってやる)の三つの処置が、超老化苗にどのような効果をもたらすかの実験・検証です。結果、液肥+断根という組み合せを施すと、45日の超老化苗でも「使える」ことが判明しました。このように、研究の成果がはっきり出たことは大きな喜びです。
  • 「研究室での活動は、今の私を支えてくれる財産でもあります。根気もついたし、仲間との共同作業の面白さも経験できたし…」。
  • 高校は園芸の勉強が中心。大学では「バイオをかじってみたかったし、畜産の実習にも憧れていました。その願い、もちろん叶いましたよ」。
  • 就職活動は、「実質なし(笑)」。大学時代の2年間、「園芸センターでバイトしていたのですが、そこで花の卸業である今会社を紹介してもらいました」とのこと。「村田永楽園は、造園業を営んでいる叔父が仕入れをしている会社でもあります。まったくの偶然ですが、縁を感じます」。
  • 園芸学研究室は、野菜班、果実班、花班に分かれている。「キャベツを研究した私は野菜班ですが、果実班、花班の仲間も研究の協力をしてくれたり、とにかく『垣根のないのが特徴の研究室』なんです。私も違う班の研究も手伝ったりしました」。
  • 鈴木さんからクイズ。「さて問題です。イチゴは何班が扱っているでしょうか?」果物だから果実班?「ブッブーッ!」。イチゴは野菜ですからね、お間違いなく。
  • 短大生活を充実させるには絶対研究室がオススメ。「入らない人もたまにいますが、もったいない。実験器具の使い方、分析の仕方など、基本的なことも実地で教えてもらえるし、研究室にくれば必ず誰かいるし…(笑)」。
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