東京農業大学

メニュー

学生が挑む!研究紹介

香水や機能性食品の開発に興味をもち前例のない中国菊茶の研究にチャレンジ

2015年1月8日

平成26年3月卒 香りの化学研究室 P&Gマックスファクター合同会社勤務 石平藍

香水や機能性食品の開発に興味をもち 前例のない中国菊茶の研究にチャレンジ石平 藍食品と香料をどのように一緒に学ぶのか  食べること、料理を作ることが好きで、受験前は食品系の学科志望でした。世田谷キャンパスのオープキャンパスに行き、その際に生物産業学部のブースで食品香粧学科の存在を知りました。当初は食品と香料というまったく関係のない2つをどうやって学ぶのだろうと思いましたが、そのときの体験コーナーを通じて、単に食品といってもとても領域が広くて奥深く、また香料や化粧品も食材と密接な関係があることがわかり、おもしろそうな学科だと感じて第一志望に選びました。 3年次からコスメコースを選択  1年次には有機化学や分析化学に代表されるように、化学系の科目の基礎力を講義によって養いました。2年次には食品化学や食品製造学、微生物学など領域が細分化された専門科目を学んでいきました。実験・実習科目も豊富でした。オホーツク沿岸に出かけグループ単位で活動する生物産業体験実習では、雄大な自然の息吹を感じながら天然の新鮮な食材や香粧品素材にふれることで、官能評価力のベースとなる五官を磨きました。2年次にも多くの実験科目があり、3年次以降の研究活動で必要な実験手法の基礎を繰り返して身につけます。また、アイスクリーム製造やソバ打ち、ソーセージづくりなど、食品製造に関わる実習は学内の食品加工技術センターを有効に使って、実社会の生産現場と同等の環境で学ぶことができました。また3年次からフードコースを選びましたが、コスメコースの授業も履修可能なことにこの学科の魅力を感じました。 中国のお茶の香気成分を探索  1・2年次までの授業でふれた化粧品や香水をはじめ機能性食品の開発に興味をもった私は、香りの成分について深く学ぼうと香りの化学研究室を選択しました。研究室内には、原料から香気成分を抽出するための機器や、成分分析をおこなう装置など、大型の最新機器が揃い、最初はその迫力に圧倒されそうでした。先生や大学院の先輩に操作方法を教わるうちに、研究がどのように進められるのか、その手順を少しずつ理解することができました。卒業研究では、菊茶の特徴香気成分を探索するというテーマに取り組みました。中国のお茶に含まれる香気成分を調べる研究でしたが、研究事例がなかったため実験方法から考える必要がありました。実験の途中には、菊茶の香り成分を自分の鼻で匂いを感じたりしながら、データを集積して卒論の資料にまとめていきました。  卒業後は化粧品会社に就職しました。まずは販売員からのスタートです。在学中に花屋さんでアルバイトをした間に、お客さんと接したことや販売に携わったときの経験を生かして、お客さま一人ひとりの個性が輝くような化粧品を推奨できるよう、職務知識を高めていきたいと思います。もちろん食品香粧学科で得た知識や技術が、仕事のなかで大いに活用できることをとても楽しみにしています。

checktheweb_0213_img_02.jpg

checktheweb_0213_img_03.jpg

checktheweb_0213_img_04.jpg

checktheweb_0213_img_05.jpg

checktheweb_0213_img_06.jpg

ページの先頭へ

受験生の方