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学生が挑む!研究紹介

佐呂間町のカボチャを原料にした新たな発泡酒の製造にチャレンジ!

2015年1月8日

平成25年3月卒 食品製造科学研究室 (現・食の化学研究室) (株)ブルボン勤務 三崎順子

佐呂間町のカボチャを原料にした新たな発泡酒の製造にチャレンジ!三崎順子食品の開発がしたい  食べることが好きなので、食べ物全般の分野に関心をもっていました。なかでも食品の開発に興味があり、この学科なら専門的に学ぶことができると思い志望しました。実習の授業がたくさんあるという点や、北海道という土地への強いあこがれがあったことも、大きな理由でした。 1年次から研究室のための勉強が始まる  入学直後は4月だったため寒いというのが第一印象でした。でも食べ物が本当に美味しく、自然が豊かなので、生活環境としてすぐに慣れることができました。またスノーボードやパラグライダーレジャーの名所が山ほどあって、満喫するには余暇の時間が足りないと感じたほどです。  1年次から期待通りに実習科目が豊富でした。オホーツク海沿岸でおこなう生物産業体験実習や、農水産加工実習の授業で北見ハッカ記念館やホクレン中斜里製糖工場を見学したのをはじめ、分析化学実験の授業では、食品香粧学科でおこなうさまざまな実験の手法の基礎を徹底して身につけました。1年次には、ソバ打ち、ソーセージの製造体験をしました。また2年次には、アイスクリームの製造実習を食品加工技術センターの実際の生産現場と同じ設備で学びます。3年次にはジャム製造もおこないました。  2年次の12月までに3年次から所属する研究室を決定します。所属後は、4年生や大学院生の先輩から実験・研究手法の指導を受けながら、自分の研究テーマを探っていきました。先輩の指導を受ける際に、なぜ1年次に分析化学実験の授業で実験技術を習っておく必要があったのか、その意味がはじめて具体的に理解できました。 国内の大学で唯一の製造装置を使って  研究室は実験で忙しい毎日でしたが、研究室主催のレクリエーションや研修旅行などの行事でリフレッシュもして充実した研究生活を送りました。4年次には、春先までは就職活動と研究を並行して進め、夏前からは研究室にこもってほぼ卒業研究一色の毎日でした。そして卒論を書き上げたのは年明けになってのことでした。卒業研究のテーマには「未利用の原料を用いた発泡酒の醸造」を選択。北海道ならではの豊富な食物資源を生かして、未利用の原料から新しい発泡酒の製造ができないか、その可能性を具体的に探る研究です。このキャンパスにある国内で唯一のビール・発泡酒の試験醸造装置を用いて、ここでしかできない研究にチャレンジしました。  私が原料に選んだのは3,200トンという日本一の生産量を誇る「佐呂間町のカボチャ」です。その収穫量の約8割はパウダーやフレーク、冷凍食品などに加工されており、とくにパウダーとフレークは地域特産品としてすでに好評を得ていたので、なんとか発泡酒の原料にも活用できないか挑んでみました。しかし、発泡酒のテイストに合うようにカボチャを発酵させるのがとても難しく、実験には大変苦労しました。改良を重ねてより良いものに近づいていったときはとても嬉しく、心地よい達成感が得られたものです。  卒業後は、出身地の新潟に本社をもつ洋菓子メーカーに入社しました。夢だった食品開発職に就くことができた幸せを感じながら、一人でも多くの人に食べてもらえる美味しい商品を開発したいです。

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