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学生が挑む!研究紹介

新たな資格試験の実施を大学に提案先生方との信頼関係も築いた充実の4年間

2014年12月11日

平成25年3月卒 アクアゲノムサイエンス研究室 GEX(株)勤務 高橋駿介

新たな資格試験の実施を大学に提案 先生方との信頼関係も築いた充実の4年間高橋駿介観賞魚に携わる仕事がしたい  祖父が私の5歳の誕生日に、熱帯魚飼育用の水槽セットをプレゼントしてくれたことがきっかけで、「将来は魚に携わる仕事がしたい」という夢をもつようになりました。大学で専門的に学びたいと思い、自分の夢にピッタリだと感じた東京農大のアクアバイオ学科に入学しました。講義と実習のバランスの良さを実感  オホーツクキャンパスはとても美しく、自然が豊かで四季を全身で感じられる雰囲気が好きでした。また各校舎の中は、どこに何があるのか把握しやすく、機能的なキャンパスだと思いました。授業では、1年次から学外でおこなう実習が多く、オホーツク海での海洋実習をはじめ、標津のサーモン科学館の見学、斜里川での水圏生物の生息状況調査、一人でサケをまるごと解体する実習など、どれもが興味深く、楽しい実習でした。川での調査において、魚や虫を自分たちで捕獲して種類や個体数を調べた際には、体を傷つけないように注意してデータをとり、すぐに川にもどして生態系を壊さないように配慮する意義も学びました。  2年次に独学で「観賞魚飼育・管理士」の資格試験を受験した際、当時は北海道で試験をおこなっておらず、東京まで受けに行きました。そこで先生方に東京農大のオホーツクキャンパスでも受験ができるよう資格認定団体にとりはかることを提案しました。その結果、現在ではキャンパス内で受験することが可能になり、すでに多くの後輩たちも合格しています。チーム一丸でお互いの実験に協力  幼いころから観賞魚という特殊な魚を見てきて、なぜこんなに派手な色をしているのか、なぜこんな形になったのかと疑問だらけだった私は、遺伝子研究にも強い関心があったため、入学当初からアクアゲノムサイエンス研究室に入ることを希望していました。  研究室活動は、正直大変な点もたくさんあります。私たちが実験対象として扱うのは生きた魚です。当然、彼らは私たちの生活ペースには合わせてくれません。私たちが彼らに合わせていこうとすると、朝がすごく早いこともあれば、夜遅くなることもありました。しかし、実験には仲間とチーム一丸となって取り組み、みんなで協力して実験を進めたことで、どの研究室にも負けない強い信頼や友情関係を得ることができました。  卒業研究では、絶滅危惧種であるオショロコマの増殖技術開発に関する研究をおこないました。日本では北海道のみの生息となる本種は年々数が減少しています。研究の結果、絶滅危惧にいたった背景には、人間が引き起こした自然環境の変化や開発による河川環境の変化が最も大きな原因となっていることがわかりました。卒論では、種を守るためにも適切な増殖方法を確立することが重要であるという提案をまとめました。環境保護が唱えられるなか、実はそれが進んでいないのが現状です。種の生態を一つ一つ解明していくことで見えてくる真実もあることを知りました。  就職した会社は、観賞魚や小動物生産を通じて、人との共生をめざすセラピー部門の研究も進めている会社です。今後はこの会社で、オホーツクでの貴重な経験を人々のためになる仕事に生かしていこうと思います。

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