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学生が挑む!研究紹介

北海道ならではの動物に関する研究をめざしエゾシカ肉の等級分け基準の設定に挑戦

2014年12月10日

平成26年3月卒 動物生産管理学研究室 デリア食品(株)勤務 新藤香織

北海道ならではの動物に関する研究をめざしエゾシカ肉の等級分け基準の設定に挑戦新藤香織大自然のなかで動物と植物の両方を学ぶ  動物に関する勉強がしたくて厚木キャンパスのオープンキャンパスに参加した際に、東京農大には北海道にも学部があることを初めて知り、展示してあったアザラシの毛皮を見て「これはスゴイ!」と思いました。そこでオホーツクキャンパスを見学に行ったところ、自然に囲まれた環境がとても気に入り、また動物と植物の両方を学べる生物生産学科のカリキュラムに魅力を感じたため、第一志望に決めて推薦入試で受験しました。 世界自然遺産・知床で野外実習も  つなぎを着て畑に出たり、白衣を着て実験をしたり、生物生産学科では授業を通じていろいろな体験ができました。入学早々の講義科目では、生物産業学概論や生物資源各論などの専門科目で作物生産や畜産、水産業が社会に果たす役割を学び、また基礎生物・化学実験などで実験技術の基礎を習得しました。野外実習も1年次から豊富で、北海道の豊かな大自然のなかでじっくり学ぶことができます。ビートの除草実習では、畑の広さに驚き、北海道の農家が大規模農家であることを実感。家畜実習では期間限定で飼育するウシやブタも対象になり、搾りたての牛乳を使ってバターを作った体験が印象に残っています。ほかにも農作業や植林、世界自然遺産・知床での野外実習などバラエティーに富んだ授業が満載で、常に発見の連続でした。また、生産の現場を実際に見たことで、食べ物を大事にしようという気持ちや、人との関わりの大切さを学ぶことができました。 寒い朝も動物たちに癒された家畜当番  動物に関わる北海道ならではの研究がしたいと思い、エゾシカの研究を進めている動物生産管理学研究室を選択。エミューやヒツジなども含め、研究室で飼育している動物は学生が当番制で世話をします。寒い冬の朝は大変でしたが、動物たちの姿を見ると癒されると同時に生き物を育てる責任を感じました。またヒツジの毛刈りやシカの角切りのほかエゾシカの半身を使ったバーベキューなども、この研究室でしかできない体験でした。  卒業研究では「エゾシカ肉の良質化を目指した等級分け基準及び飼育肉の品質評価」というテーマを選択。牛肉のように品質をランク付けできる評価基準をエゾシカ肉にも設けることが可能かどうかを探るために、同期生と一緒にエゾシカ肉の残留血液量を簡易的に判定する方法や、残留血液が食味におよぼす影響を検討し、肉の成分分析に取り組みました。エゾシカ肉の等級分けという発想は前例がなかったため、実験では何度も失敗を繰り返しましたが、チームと協力し合い、なんとか結果を導くことができました。この研究の成果がエゾシカ肉の消費拡大に役立てられ、その美味しさが全国に伝わるきっかけとなってくれることを願っています。  卒業後はお惣菜をつくる食品会社に就職しました。今後は自社商品を通して多くの人々に食の楽しさを提供していく仕事に関わっていきますが、いずれは商品開発に携わることを目標にしています。

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