東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

水圏環境保全のために、水中の硫黄を鉄くずで除去

2010年10月15日

平成20年3月卒 水圏環境学研究室 (現水圏生態学研究室) 広島大学大学院進学 茂木良寛

水圏生態学研究室では、オホーツクの河川や湖、海洋までを含めた生態系を科学的に研究しています。私が研究しているテーマは、製鋼スラグによる硫化水素発生抑制効果というもので、一見すると生物系というより化学系に近いように思えます。でも実は水圏生態学にとてもつながりが深い研究なのです。実験では、製鋼スラグという鉄を作る際に鉄鉱石から出てくる「ゴミ」を利用して、水中に溶けている硫黄を除去。きれいになったところで水中のプランクトンがどう増えているのかを調べていきます。これまでに事例がなくパイオニア的な研究として注目されています。海水中にはもともと硫黄が溶けていますが、生物に取り込まれて有機物になって沈積したものが分解するときに硫化水素となって有毒化することがあります。そうなると、魚貝類やプランクトンも死んでしまいます。この方法で、硫黄を除去すれば水圏環境を保全することも可能になると考えています。

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