東京農業大学

メニュー

学生が挑む!研究紹介

作物生産の現実にふれながら基礎を磨いた1・2年次土壌学に興味をもち堆肥や化学肥料を研究テーマに

2016年2月23日

平成27年3月卒 作物生産管理学研究室 全農埼玉勤務 野邉倫

作物生産の現実にふれながら基礎を磨いた1・2年次 土壌学に興味をもち堆肥や化学肥料を研究テーマに野邉 倫広大なフィールドで農業生産の生の姿にふれたい  高校でビジネスの分野を学んでいた私は、大学ではモノづくりの科学を学びたいと思い、食べ物に興味があったので分野を農業に絞りました。東京農大を志望校とし世田谷キャンパスの見学会にいったところ、農業生産を本格的に学べる学部が北海道にあることを知り、高3の夏にオホーツクキャンパスの見学会に参加しました。ここでは大学のすぐ近くに大規模な農場がいくつも広がっていて、作物生産の生の姿に日常的にふれながら学べることがわかりました。そこで迷わず生物生産学科を第一志望に決め、推薦入試で受験しました。 実習は北海道ならではのテーマが盛りだくさん  商業高校出身の私には、入学後の講義の一つ一つがとても新鮮でした。ついていくのが不安な科目もありましたが、化学や生物などていねいに指導してくれる授業のおかげで、基礎から理解することができました。1・2年次は学びの基礎を身につける授業が中心でしたが、この段階でしっかりと学んでおくことがいかに大切か、研究室活動を始めてからよくわかりました。  実習授業は北海道ならではの内容が盛りだくさんでした。学科の3つの研究分野の概要を実習形式で学ぶ「生物生産学実習」では、1年次に知床や道内の湿原で野生の動植物を観察したり、網走寒冷地農場で作物生産の実技を体験。2年次には家畜動物の生産管理や農作物の加工などの技術を学びました。大学前半の学びを通じて、私は作物生産の分野に強く魅かれていきました。なかでも、作物の品質や収穫率を高めるためには土の管理や工夫が不可欠であることを知ってからは、土壌と肥料について深く学んでみたいと考えるようになりました。作物の成長する姿から食料生産の尊い使命を学ぶ  3年次からの研究室活動では、土壌学を専門とする先生がいらっしゃる作物生産管理学研究室に入室しました。研究室では、学生がみんなで朝早くから畑で作物の生育や土壌の調査をおこなったり、研究室に試料を持ち帰り日付が変わるまで実験を続けたこともありました。調査や実験には毎回達成目標が設定されており、それを一つ一つ着実にクリアしていく責任感や、目標達成のために仲間と協力し合うことの大切さを学ぶことができました。こうした活動のくりかえしは、私たちが後に取り組む卒業研究のための準備でもありました。  卒業研究では「堆肥および化学肥料の含有成分の発現過程」をテーマに選択。容器の中で作物を栽培し、土壌の質や肥料の配合によって作物の生育にどんな影響をもたらすか、事前に立てた仮説ごとに検証していくものでした。研究には旺盛な探究心とともに、同じ実験を反復して続ける根気も必要です。栽培中の2ヵ月間は毎日研究室に通って作物の管理と観察を続け、当初に掲げた目標をクリアすることができました。毎日かならず何らかの成長の姿を見せてくれる作物から、食料生産がもつ尊い使命を気づかせてもらった研究でもありました。  卒業後は地元の農業団体職員になりました。オホーツクで学んだ成果を生かし、生産現場に明るい職員として地域の農業に貢献していきたいと思います。

checktheweb_0194_img_02.jpg

checktheweb_0194_img_03.jpg

checktheweb_0194_img_04.jpg

checktheweb_0194_img_05.jpg

checktheweb_0194_img_06.jpg

ページの先頭へ

受験生の方