ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介バスケット法でザルを用いて大麦の根系分布の早期判別法を開発 バスケット法でザルを用いて大麦の根系分布の早期判別法を開発 2012年12月7日 平成24年3月卒 作物生産管理学研究室 オホーツク網走農業協同組合勤務 中野寛之 農産物である二条大麦は、地中に張る根が深いほど収穫が高まる傾向がありますが、根を深く張る能力をもつ種 の選別を畑でおこなうと数ヵ月も要してしまいます。しかしバスケット法といわれるザルの中で作物を生育させる方法なら、大麦の根の形を短期間で判別可能なため、有力な種の特定が容易になり、収穫量を安定させることが期 待できます。私はこのバスケット法を用いて、二条大麦の種の早期判別技術の開発に取り組みました。実験は大学 の温室で12月〜3月の計4回にわたって実施(1回15日間)。土を詰めたザルに、計12系統に分けた二条大麦の 種を植え、それぞれのザルの穴から発根してくる根の本数と角度を調査。根の深い種と根の浅い種を選抜し、協同 研究者が同類の種を実際に畑に蒔いて根の生育状況を観察しました。その結果、複数の種から深い根を張る機能をもつ種の傾向の特定に成功。バスケット法によって判別期間を大幅に短縮できることを卒業論文にまとめました。 前のページ 次のページ