ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介世界的な食料問題に応えうる、エミューの研究 世界的な食料問題に応えうる、エミューの研究 2010年10月15日 平成20年3月卒 動物生産管理学研究室 (有)牧家勤務 篠原梓 産業動物としてのエミューが私の研究テーマです。飼料効率が高いエミューは世界的な食料不足に対応するためにとても効果的。しかし、エミューについての研究はまだ少なく、データや文献もほとんどそろっていないのが実情です。私は、エミューの雌の1歳と2歳の年齢別肉成分の比較を行いました。成分的にほとんど変わらないのであれば、あえて肥育に2年かける必要はなく、その分、飼料代などのコストも節約できるからです。実験では、サンプルに使う生肉の酸化が速く、1分1秒を争いながらの実験はとても苦労しましたね。でもその甲斐あって満足する実験結果を出すことができました。タンパク質以外の成分はほとんど変わらず、食肉用であれば1年でも十分。エミューオイルなどに使う際には皮下脂肪が多い2歳以上の方が有用ではないかと思います。国内の大学でも実際にエミューを飼育しているのは東京農大だけ。ほかではできない貴重な研究ができたと思っています。 前のページ 次のページ