東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

生産者と消費者をつなぐサポート役を務め地域産業の活性化に貢献したい

2014年12月8日

平成25年3月卒 バイオビジネス経営研究室 (株)タカヨシ勤務 松本静香

生産者と消費者をつなぐサポート役を務め 地域産業の活性化に貢献したい松本静香農業はチャンスのある産業  実家は農業をしていたため、毎年採れたての美味しいお米や野菜を食べて育ちました。また農業で収入を得るために努力する親の姿もみてきました。高校生のとき、TVで農業に関するドキュメンタリー放送を何本か観て、農業には私が知る以上に多くのアプローチの仕方があることを知りました。そこで活躍されている方々をみて、農業ってとても面白い産業で、むしろチャンスの多い業界だと感じました。だから進学先は迷わず東京農大に決め、ビジネスの視点から農業を学ぼうと、この学科を志望しました。 フィリピンで実地研修  1・2年次は学科で決められたゼミで学び、講義や実習のほかグループワーク演習もおこない、2年次の夏にはバイオビジネス実地研修でフィリピンに行きました。食文化や生活習慣など日本とまったく異なった環境や、ことばが通じない日常は、それまでの人生で最も貴重な2週間になりました。その一方で日本人として今後はどのように国際貢献できるか、じっくり考えるきっかけにもなりました。3年次の4月から、学生は全員研究室に所属しますが、研究室のことを学生は一般にゼミとよんでいました。卒論をまとめるまでの2年間は、この選択したゼミでの活動が学生生活の中心になりました。 ゼミの3分の1は留学生  私が選択した門間ゼミは、学生のための課外勉強会が毎週かならずおこなわれ、卒論の指導が一番厳しいと評判のゼミでした。留学生が約3分の1と多いため、彼らを通じて世界の農業事情について視野を広げることもできました。昼食時にはゼミ名物の門間先生お手製のタイカレーや、留学生の母国料理をふるまってもらうなど、とても楽しくすごすことができました。  卒業研究には「福島産農産物の風評被害と消費者購買意識の解明」というテーマを選びました。私の実家は福島県浪江町という福島第一原発から20km圏内に位置する場所にあり、平成23年の原発事故で大きな被害を受けました。実家の家族は農業をあきらめざるを得ず、別の街への移住も余儀なくされました。震災後、福島産の農産物がまったく売れない状況を、野菜販売のボランティアを通して目のあたりにしてきました。今もなお検査を通して出荷しても売れない現状が続いています。そこで、私は消費者の購買意識に ついて知ることで、福島産農産物の出荷の仕方を変えていくべきなのではないかと思い、このテーマについて研究しました。  私は農産物直売所をチェーン展開する会社で働いています。地域の農産物を直接扱って消費者に新鮮で美味しいうちに食べてもらい、利益を農家の方々に還元するのが仕事です。生産と消費をつなぐサポーターとして、一人でも多くの農家の方々を笑顔にしていきたいと思っています。

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