東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

缶コーヒーの環境負荷を、オフセットするには…?

2010年10月15日

平成22年3月卒 環境政策研究室 (環境経済研究室(環境政策)) 長生村役場(一般行政職)勤務 井桁厚

日本における缶コーヒーの生産量は、年間約99億5千万本にものぼるといいます。自らも缶コーヒーのヘビー ユーザーである私は、その環境負荷に着目。生産から廃棄・リサイクルにいたる過程で排出されるCO2を定量化して、クリーンエネルギー事業や森林保護などを支援することで相殺する、「カーボン・オフセット」導入の可能性を探ろうと考えました。分析結果は次の通りです。1缶あたりのCO2排出量は150.78025g。総生産数に換算すると排出総量は約149万1,824tとなり、その相殺には東京都の2倍に相当する約4,200万km2の森林が必要です。また、生産〜廃棄の過程で最も環境負荷の大きいステージは容器包装部門で、総排出量の約55%がここに集中し、うち約30%を製鉄鋼板製造業が占めていることもわかりました。そして、排出量のオフセットに必要な費用は、1缶あたり0.87452545円と試算。十分に価格転嫁が可能であり、カーボン・オフセットは実現できると考えます。

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