ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介歴史の観点から多摩地域の景観構造の変遷を把握 歴史の観点から多摩地域の景観構造の変遷を把握 2011年8月1日 平成23年3月卒 造園建設工学研究室 (株)柳島寿々喜園勤務 小俣雅由 東京都町田市周辺は、多摩の豊かな自然が残る一方、都市近郊のニュータウンとして発展しており、人と自然が 共生している地域だといえます。しかし、現在の多摩地域は圏央道や介護施設等の建設により、大切な自然が破壊され、神聖な神社の杜までもが開発対象になっています。 そこで私は、歴史の積み重ねにより形成されてきた多摩地域特有の景観が、どう変わってきたのかを検証すると ともに、後世に残し伝えていくべき地域固有の風景像を明らかにして、それを卒業論文にまとめることをめざしました。研究をしながら私は、福祉施設は必要なのだから、そのために他の環境を犠牲にするのもやむをえないとする今の風潮に疑問をもちました。都市計画決定や時代の要求に妥協するのでなく、地域として壊してはならない重要なものがあるはずです。論文では、歴史的背景や文化的側面から先人の築いた風景を守ることの重要性を主張し、広く社会に訴えていくことを提案しました。 前のページ 次のページ