ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介茶産地の景観に魅せられて 茶産地の景観に魅せられて 2010年10月15日 平成20年3月卒 造園建設工学研究室・景観材料研究室 浜松市役所造園職 植田寛 「きれいな景色だね!」という友人の言葉で気が付いた、地元静岡、牧の原台地に広がる茶園の景観の魅力。しかし、景観の美しさとは一体何なのか。そうした疑問から、わたしは茶産地の景観構造を研究テーマに選びました。茶産地の景観がどのような要素により構成され、どのような社会背景を受け、どのような地形に形成されているのか、茶産地成立の歴史的背景という社会的要因、地形という科学的要因の2つの軸から読み解こうと試みました。調査して見えてきたのは、明治時代以前の古くから続く茶産地の景観は、山間地で谷あいの傾斜地に比較的多いという傾向。茶産地の中には禅寺が発祥となっているものがあるのですが、禅寺の立地する地形といくつかの茶産地の地形にも同じ傾向が見受けられました。文化庁の「私の旅100選」には京都で禅と茶をたしなむ旅が紹介されていますが、私はこれから茶産地の自治体職員として、茶の魅力を景観という切り口で伝えていきたいですね。 前のページ 次のページ