東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

母乳の成分分析をスピードアップ化するために

2010年10月15日

平成19年3月卒 臨床栄養学研究室 東京都職員(栄養士) 仁田慶大

臨床栄養学研究室は以前から血液分析器を利用して簡素化した母乳の生化学分析に取り組んでいます。この方法だとわずか20〜30分で分析が可能で、従来の方法に比べ大幅に時間短縮できます。母親の不安を軽減できますし、母乳の価値を再認識してもらい、母乳回帰を促す効果もあると思います。もちろん、粉ミルクを否定するわけではありませんが、母乳を与えることは乳児ばかりでなく母体の産後の回復にも良いとされているのです。  私の研究は冷凍保存された母乳を用い、分析器と従来の方法の二通りで測定し、数値を比較しようというものです。総たんぱく質、中性脂肪、グルコースなど7種類の成分を調査対象にしました。臨床的な実験なので例えば母乳の解凍時間など常に同じ条件で行う必要があり、最終的に40〜50検体を扱いましたが神経を使いました。科学的にこの測定法の有効性を立証するにはもっと多くの検体が必要。後輩たちの研究継続、立証に期待しています。社会的に貢献できる研究だけにやりがいもあります。
  • 中学生の時の将来の夢は調理師。高校入学後、食品全般、特に健康と食の関わりに興味が広がり、栄養士をめざす道へ。
  • 東京農大の印象は「とにかく緑が多くて落ち着く」。
  • 管理栄養士専攻は全90人のうち男性は5人。30人所属の研究室も男性は3人。「自分のやりたい勉強をしているわけだから、気にならないですよ。両手に花じゃないけど(笑)、男子はかえって目立っていいですよ」。
  • 「栄養士も当然、女性だけの資格ではないし。男性の視点から栄養を考えるのも必要なはず」。
  • 大学時代はイタリアンレストランでバイト。キッチンで調理も担当。このアルバイトは趣味と実益を兼ねてのもの。仕送りなしで自活した4年間。「勉強とバイトを両立した達成感はあります」とのこと。
  • 一人暮らしで、もちろん料理は自分で作る。「料理を作るのが本当に好きなんです(笑)」。
  • 中学、高校とバスケット部。大学では社会人チームに所属。バイト先、バスケットを通じての社会経験は「けっこう豊富な方」。
  • 都の職員として学校給食の栄養士に。「食育の大切さを子どもたちに伝えたい」と希望に燃える。
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