ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介環境に優しい水素の製造法を探る 環境に優しい水素の製造法を探る 2010年10月15日 平成20年3月卒 醸造環境科学研究室 エノテカ株式会社 鈴木茜 水素は燃焼しても有害物質を全く出さないクリーンなエネルギーであり、燃料電池にも利用できます。しかし現在行われている水素製造法の98%が、化石資源を消費する方法です。そこで醸造環境科学研究室では、廃棄物系バイオマスから微生物を利用した安定・低コスト・クリーンな水素発酵システムの研究・開発を行っています。私の研究テーマも、微生物が安定した水素発酵を行える環境を整えてくれる「水素発酵助長菌の探索」でした。化石資源を消費しない水素の製造によってCO2の増加が防げ、廃棄物系バイオマスを利用するため廃棄物の発生抑制にもつながります。研究で最も苦労した点は、菌に合わせて実験を行わなければならないことでした。基本的には自分のスケジュールに合わせて菌を培養しますが、実験に使いたい菌が生えていないこともしばしばで、生物を扱う実験の難しさを知りました。水素発酵は新しい分野であり、今後の展開に期待です。 前のページ 次のページ