東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

ケトン食療法(KetogenicDiet)が生体内に及ぼすメカニズムを解析

2012年12月7日

平成24年3月卒 栄養生化学研究室 大学院農学研究科農芸化学専攻進学 加藤延郎

ケトン食療法(KD)とは高脂肪・低炭水化物の組成をもつ食事療法で、欧米では糖尿病治療などに用いられていますが、詳細なメカニズムはまだ解明されていません。そこで私は実験動物に食事を与え、KDによる代謝変化をタンパク質から遺伝子レベルまで解明する研究に挑戦しました。ラットの飼育→解剖→実験という流れの中で、臓器の脂質量やタンパク質の測定をおこない、さらに遺伝子発現まで調査。そしてKD食と普通食のラットを比較したところ、摂取量の多いKDのラットのほうが体重変化がなかったため、代謝に関わる遺伝子を調べました。その結 果、KD食ではエネルギー産生に関わる遺伝子の発現がより増加していることがわかりました。しかし糖尿病への有益な効果を立証するまでには至りませんでした。メカニズムの解明にはさらなる研究が必要だと思います。実験は朝〜晩が週6日のハードな時期もありましたが、望み通りのデータが出たときは本当にうれしかったです。

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