ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介マウスが教えてくれる“情動”のメカニズム マウスが教えてくれる“情動”のメカニズム 2010年10月15日 平成20年3月卒 動物分子生物学研究室 日本光電工業株式会社勤務 橋本純子 喜怒哀楽は、他人とコミュニケーションをとる上で欠かせないものです。でも、現代のストレス社会において、感情をうまく制御できず、うつ病などの精神疾患になる人が増えています。これら神経疾患の治療薬の開発にも、喜怒哀楽といった感情の動きである情動行動の仕組みを解明することはとても重要なのです。私たちの研究室では、脳機能の制御に関わっているといわれているレチノイン酸受容体を過剰発現する遺伝子改変マウスなどを使って、情動行動を解析する実験を行っています。マウスを扱う実験なので、個体差もあり、正確なデータを取るためにも、その扱いには慎重にならざるを得ません。研究室での2年間を通して生き物を扱う難しさや命の尊さを学ぶことができました。就職先は、ここでの経験を少しでも活かせるように医療機器メーカーに決めました。間接的ではありますが、人の命を救うお手伝いができればいいと思っています。 前のページ 次のページ