東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

体内のリズムの不思議を解明する

2010年10月15日

平成20年3月卒 動物分子生物学研究室 東京農大大学院農学研究科バイオサイエンス専攻 太田美穂

通常、人間は朝になると目覚め、夜になると眠る生活リズムを保っています。しかし、このリズムは外からの刺激を全く受けない空間にいても長時間継続します。生物の体内にあるこのリズム「サーカディアンリズム」を研究テーマに選びました。具体的には朝6時・昼12時・夕方6時・夜中12時にマウスの脳や肝臓からRNAを取り出し、時間による遺伝子の増減を解析します。私自身が夜型人間だったこともあり、早朝の実験には苦労しました。このテーマを選んだのは、体内リズムの謎を解明し、睡眠障害や時差ぼけに悩む人の役に立ちたいと考えたからです。サーカディアンリズムは1個体の中にいくつも存在します。このことは、例えば抗癌剤の投与に応用が可能です。正常な組織と癌細胞が異なる周期で細胞増殖を行っていた場合、癌細胞の増殖が活発な時間帯にのみ抗癌剤を投与することで、生体へのダメージを最小限に抑えつつ最大限の効果を発揮できます。つまり医療分野にも貢献できる研究なのです。

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