ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介人工衛星のデータを使って、渡り鳥の生態を解明 人工衛星のデータを使って、渡り鳥の生態を解明 2010年10月15日 平成20年3月卒 畜産学科野生動物学研究室 株式会社ワイバード勤務 藤永彩 山階鳥類研究所で行った私の卒業研究のテーマは、あまり解明されていないオオミズナギドリの生態です。日本と赤道海域を行き来して越冬するオオミズナギドリは、近年の地球温暖化や異常気象の影響を受けていると考えられています。鳥に衛星対応型発信機を付けて行動を追跡し、人工衛星の海洋環境データを使って、その行動や生態を解析しました。その結果、4日間で2200kmを一気に渡り、渡り終了後は、これまでの観察記録よりも狭い一定の海域内で越冬している事実が判明。その海域は生物資源が豊富なことから、餌になる小魚も豊富に存在していると考えられます。この海域の海洋環境に変動が起これば、オオミズナギドリに与える影響は大きいでしょう。もともと私が鳥を好きになったきっかけは旅でした。バードウォッチングのツアー会社のスタッフとして、多くの人に旅を通して鳥を見る楽しさを知ってもらいたいと思っています。 前のページ 次のページ