ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介ウシの肝臓の健康と繁殖能力の関係とは ウシの肝臓の健康と繁殖能力の関係とは 2011年8月1日 平成23年3月卒 家畜繁殖学研究室 (有)瑞穂農場勤務 田村美希 牧場で働きたいと思った私は、高泌乳牛と関係のある 事象に注目し研究をおこないました。過去の研究で、肝臓が正常なウシと肝臓に疾患があるウシの卵子を比べると、肝臓疾患のあるウシの卵子は質が劣ることが報告されています。私はその原因を調べるため、肝臓疾患の有無別に卵子の細胞死を制御する遺伝子の発現量を測定し、それを比較しました。実際の研究ではサンプルの収集に苦労しました。また試薬においては数ミクロン単位の遺伝子量を測定しなければならなかったため非常に神経を遣いました。 研究を重ねるうちに、肝臓は代謝機能に重要な臓器であり、細胞内での成長因子の物質合成や性ホルモン代謝に大きな役割を果たしているため、繁殖機能とも深く関わっていることがわかってきました。今後、肝臓と繁殖能力との関係が明らかになれば、乳牛の受胎率改善におおいに役立つのではないかと期待しています。 前のページ 次のページ