東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

熱を使わずに超高圧で食品を殺菌する、日本生まれの新技術

2010年10月15日

平成22年3月卒 畜産物利用学研究室 (株)明治製菓勤務 海野晃

食品への超高圧処理は、水を圧縮することにより発生 する静水圧と呼ばれる圧力を、殺菌や新しい食品の開発 に利用する日本生まれの新技術です。私は卒業研究で、 この超高圧処理の生肉への殺菌効果の研究をおこない ました。使ったサンプルは市販されている豚のロース肉 です。0度に冷やした水の中にサンプルを入れ、水を圧縮 して2000〜6000kg/cm2の静水圧を発生させた後、 20分間超高圧を保持しました。次に、圧力を大気圧にも どしサンプルの菌数を測定しました。その結果、一般細菌、 乳酸菌、カビ類などは4000〜5000kg/cm2の圧力を かけると死滅することが明らかになりました。食品の殺 菌には普通、加熱殺菌が用いられていますが、この加熱殺 菌の代わりに超高圧処理が利用出来る可能性があること が分かりました。これからは、さらに研究を進めて生ハム などの加熱殺菌が出来ない色々な食品に対し、この超高 圧処理を応用した殺菌をおこない、21世紀の新食品加 工技術として私の研究した超高圧処理が実用化されるこ とを期待しています。

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