ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介ハーブの香りがタバココナジラミの行動に及ぼす影響を探る ハーブの香りがタバココナジラミの行動に及ぼす影響を探る 2012年12月7日 平成24年3月卒 園芸バイテク学研究室 中学校教員(理科) 北原文成 タバココナジラミは、トマトやナス、キクやガーベラなどの多くのハウス栽培作物に被害を及ぼす微小害虫です。1mmほどのハエのような虫ですが、短期間で大量に増殖する性質や葉の裏に棲んでいるため殺虫剤が効きにくく、駆除が難しい害虫です。私はハーブの匂いによってタ バココナジラミを忌避することができれば、環境や人間に害がない新しい殺虫剤の開発につながると思い研究をおこないました。実験には23種類のハーブを用いて、それぞれの香りに虫がどんな反応を示すか観察。「プラントボックス」という研究室の仲間と開発した装置を用いておこなった実験の結果、デンタータラベンダー、ローズマリーなどのハーブに顕著な忌避効果が見られ、逆にスペアミントとローマンカモマイルで顕著に誘引効果が見られました。その他にハーブの組み合わせにより異なる効果も見出せました。ハーブを用いるこの方法が、今後害虫の軽減や抑制に役立てばうれしい限りです。 前のページ 次のページ