東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

ウシの加齢が卵子の発育能力とその質に及ぼす影響を考察

2012年12月7日

平成24年3月卒 家畜繁殖学研究室 医療法人社団生新会木場公園クリニック勤務 西之園恵子

哺乳動物の繁殖能力は加齢によって低下します。私はウシの卵子を用いて、体外受精後の受精卵、胚の質が母体の加齢を理由にどのように低下するのか調査しました。 ウシの卵巣を母体の加齢(月齢)別に複数用意し、それぞれから取り出した卵子を体外受精し発生培養を実施。そしてそれぞれの受精卵において受精直後、受精後2日目(8細胞期胚)、受精後7日目(胚盤胞期胚)の3段階の胚の質を調べ、月齢ごとに比較しました。実験の末、若齢牛に比べて老齢牛の胚では異常受精が多く、また胚盤胞期胚の細胞数が少ないという結果が得られました。さらに8細胞期胚の遺伝子発現状態においても加齢による発現の減少が見られました。研究過程では、サンプルとなるウシの卵巣を集めるのに苦労しました。また当初は、受精後の発生培養がうまく進みませんでしたが、慣れてくるにつれ胚盤胞期胚を多く作れるようになり、その後は楽しく研究を続けることができました。

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