東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

切花を長持ちさせ、綺麗に咲かせる魔法の装置

2010年10月15日

平成19年3月卒 ポストハーベスト学研究室 全農東京都本部勤務 奥田康穂

私の卒論研究は、研究室を離れ、平塚市の神奈川県農業技術センターでおこないました。同センターで開発した小型溶液浄化装置による切花の鮮度保持の実験がテーマでした。この装置は紫外線があたると有機物を分解する特性を持つ酸化チタンを利用して、水の汚れを防ぎ、花の寿命を延ばし、ベントネックを防ぎます。ベントネックとは有機物によって導管が詰まり、水を吸い上げなくなって花の首が折れてしまう現象です。  今回の実験はこの装置の効果を実証すること。同時に、酸化チタンを塗布する最適な材料を選抜することです。シリカゲル(乾燥剤)やガラス不織布など4種類の材料で実験しました。水槽に蕾の状態の切花を入れて水中の細菌数、切花重の変化、開花状況、外観を10日〜2週間、観察したのです。実験結果としては装置を入れた方は花持ちがよいのはもちろん、ほとんど満開に花開き、きれいに咲かせる効果があることも確かめられました。材料はシリカゲルが最も長持ちすることも判明。この装置はフィルムケース大のサイズで花瓶の中に置くだけでOK。改良の余地はありますが、近い将来、一般家庭に普及するのでは、と思っています。
  • 県農業技術センターには毎年ポストハーベスト学研究室から研修生という形で学生が出向き、卒論研究をおこなっている。
  • 技術センターには実験中、一日置きに通う。「通うのは大変だったけど、実社会を垣間見ることができてよかった」。
  • ポス研に入ったのは馬場先生のポストハーベストの授業が新鮮で面白かったことが大きな理由。先生の「おもしろキャラ」も後押し?
  • 全農では現在、各農協に農機具など卸す部門に所属。
  • 将来の夢は大きく、日本の農業を復活させること!
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