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東京農大ガストロノミーとして網走産ホタテガイを世田谷キャンパスの学生たちに提供 ~“中国禁輸措置”に“ホタテバイト”、網走の課題と味を共有~

2024年3月12日

教育・学術

東京農業大学 世田谷キャンパス学食にて2月28日(水)~3月1日(金)、5日(火)、網走漁業協同組合から無償提供いただいたホタテガイを使用し、ホタテメニューを提供しました。

提供期間中は多くの学生たちがホタテメニューを注文し、「学食でホタテが食べられて嬉しい」「定番化してほしい」等の感想が述べられました。

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東京農大ガストロノミー:「ホタテ学」と海洋水産学科 千葉 晋 教授

東京農業大学はガストロノミーの観点から「食」の教育・研究を推進。「ガストロノミー」とは料理とその背景にある歴史や文化、食材や調理・加工など、「食」を包括的に分析・考察する学問体系です。学生が学び、知る事で食材をより深く味わい、その味とともに社会課題や学問を心身に定着させ、将来的なアクションを起こすきっかけとしていただく事を目指します。

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千葉 晋 教授

ホタテメニュー提供期間中は、生物産業学部 海洋水産学科の千葉 晋 教授による講義動画「ホタテ学」を公開し、多くの学生たちにホタテガイの生態や、網走のホタテガイ漁業について知っていただく機会を提供しました。千葉教授は北海道オホーツクキャンパスにて「生態系を考慮した水産増殖」をテーマに研究しています。

講義動画「ホタテ学」は以下より視聴可能です。

網走産ホタテガイの現況を学生たちに共有

2023年8月の中華人民共和国による日本産水産物全面禁輸措置により、数量にして96,000トンの冷凍殻付ホタテガイが影響を受けたとされています。東京農業大学の北海道オホーツクキャンパスでは以前から網走漁業協同組合より学生支援をいただいており、今回広くオホーツク海の特産品であるホタテガイの味を知ってもらうため、世田谷キャンパス学食にも貝柱の提供をいただく事になりました。

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網走漁業協同組合で行われるホタテ稚貝出荷作業は5月下旬から6月上旬に実施していて、出荷作業に必要なアルバイト数は1,000~1,200名以上。その内約6割に当たるおよそ700~800名程度を東京農業大学の学生が担っている様です。

ホタテメニュー提供期間の中日にあたる2月29日(木)には網走漁業協同組合の新谷 哲也 組合長も世田谷キャンパスに来学し、網走産ホタテガイの現況について学生たちと対話を行いました。新谷組合長は「網走のホタテガイについて学生たちにSNS等で積極的に情報発信してほしい」と期待を述べました。

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東京農業大学は今後も総合農学の知見を活かし、「食」の分野から地域社会に寄り添った教育・研究を推進していきます。

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