東京農業大学東日本支援プロジェクトの活動?東日本大震災から2年目を迎えて?
2013年3月11日
お知らせ
2011年3月11日の東日本大震災発生から2年目を迎えました。被災された多くの方は、未だ心身ともに辛く厳しい状況にあろうかと思います。改めて心よりお見舞い申し上げます。
東京農業大学長 大澤貫寿
2013年3月11日
東京農業大学では、震災後、学費の減免処置等による被災学生への支援、ボランティア活動、支援物資送付など行い、研究復興支援として「東日本支援プロジェクト」いち早く立ち上げ、全学あげての取り組みを進めて参りました。
東日本支援プロジェクトの取り組みとして、福島県相馬市の津波被害地域における相馬方式(東京農大方式)、水田の除塩等により、昨秋は平年を上回る玄米10トンを収穫しました。これは、本学による転炉スラグを使用した津波被害農地の復旧方法を実証したものです。収穫された米は「そうま復興米」と命名し、福島県の放射能検査は勿論のこと、本学のゲルマニウム検出器による詳しい検査にも合格した「合格米」として販売いたしました。
2013年2月23日・24日には、福島県相馬市で、相馬方式(東京農大方式)に基づく今後の営農対策、森林の放射能汚染に対する除染対策、農業法人による地域農業の復興、農産物風評被害の実態と克服に関する現地報告会を開催しました。
2013年3月8日には、福島県相馬市において、新日鐵住金株式会社様より、その肥料となる転炉スラグの無償提供を受け、現地相馬市役所と東京の鉄鋼会館の両方同日に4者(新日鐵住金株式会社、相馬市、JAそうま、東京農業大学)にて贈呈式を行いました。
2013年度には、さらに農地を50haに拡大して復興支援を継続して参ります。
東京農業大学では、東日本支援プロジェクトにかかわらず、今後も被災学生に対する支援、被災地域への支援、東京農業大学の研究力に基づく地域復興支援を進め、安心安全な社会への実現に寄与して参ります。

2011.5現地視察風景

津波で被災したイチゴハウスに植生の復活

2013.3.8相馬市役所「転炉スラグ贈呈式」

箱崎の仮設住宅地内でのコミュニティガーデンづくり