植物病害を抑制する有用微生物の機能を解明する

農芸化学科

微生物の中には植物の病気を抑える能力を持つものがあります。微生物農薬として世界中で利用されていますが、その機能が不明なものが多くあります。より効果的な微生物農薬の創出を目指して、その基礎となる病害抑制の機能を化学的に解明しています。

乳酸菌がもつ細胞外構造タンパク質改変による機能性付与

農芸化学科

乳酸菌の一部は細胞外にべん毛、線毛、S-layerタンパク質など、様々なタンパク質を保持しています。この細胞外構造タンパク質を改変し、接着性や免疫刺激・調節能といった機能性を向上させたより有用な乳酸菌を作り出す研究を行っています。

微細藻類の機能性を利用して土壌を豊かにする

農芸化学科

水田の表面水や土壌表面には光合成できる微細藻類が生育し、また空中の窒素を固定できる能力を持った仲間も居ます。これらの能力を利用して、土壌の有機物を増やしたり、生態系を豊かにすることを目指しています。

機能性オリゴ糖を酵母を利用して生産する

農芸化学科

フラクトオリゴ糖はその整腸作用などから機能性表示食品に使用されています。フラクトオリゴ糖生産酵母を探索したところ、干し芋からZalariaという菌が見つかりました。これは比較的新しい菌種で、本菌がどのような酵素を使って、どのようにオリゴ糖を作っているのか、研究を進めています。