東京農業大学

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教員コラム

ヒット商品の「植物性乳酸菌飲料」を開発

2016年2月17日

応用生物科学部 生物応用化学科 微生物学研究室 岡田 早苗 教授

数年前からスーパーマーケットに登場し、すっかり人気が定着した「植物性乳酸菌」の飲料。複数の食品メーカーが開発しているこれらの商品はすべて、生物応用化学科の岡田早苗教授の指導の下で開発されたものです。
以前は乳酸菌といえば、ヨーグルトやチーズなど、ミルクに由来する「動物性」のものが消費者には一般的でした。しかし、腸内の環境を整える効果がうたわれる乳酸菌ですが、人間の消化管の中では生存率は決して高くありません。

それに対し、「植物性乳酸菌」は野菜や穀物、または漬物や味噌などの発酵食品に由来するので、高い塩分や酸、アルカリに強く、胃酸のなかでも高い生存率を保ち、腸の奥まで生きて届きます。この特性に着目し、より人の健康に役立つ食品として開発されたのが、「植物性乳酸菌」の飲料の数々なのです。

最近の研究では、整腸作用はもとより、免疫調節機能も発揮することが分かってきており、食品メーカーや医薬品メーカーも大いに注目をしています。

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