ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介花に対する嗜好に隠された規則を探る 花に対する嗜好に隠された規則を探る 2010年10月15日 平成20年3月卒 園芸学研究室 東京農業大学国際食料情報学部 国際農業開発学科 渡部留美子 皆さんは店頭に並べられた花を購入するとき、どんな点に惹かれますか? 観賞用の花には色や形、ボリューム感、そして香りなどの要素がありますが、人の判断における視覚の割合は五感全体の60%を占めると言われています。私は、フラワーデザインにおいて花や植物の色や形、大きさ、仕立て方が人の心理・嗜好に与える影響を研究しました。アンケートによって「葉の緑色に対して花の色がどのくらいの割合の株が好まれるか」「植物体の大きさに対して鉢の大きさはどの程度が最適か」といった項目を調査。美しい花であっても、葉の緑色に比べて花の色の見え方が多すぎると人々の嗜好が低下することがわかりました。花卉は生活必需品ではないので、その需要は人々の嗜好に大きく依存します。花への嗜好に関する調査結果は少なかったことから、このような心理的なテーマを選んだのですが、興味深い結果が得られたと思います。 前のページ 次のページ