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学生が挑む!研究紹介

生産や流通の現場で人々に直接会い地域活性化の成功事例を研究・分析

2015年1月8日

平成26年3月卒 マーケティング論研究室 (現・戦略的マーケティング研究室) 井関農機(株)勤務 櫻本大輔

生産や流通の現場で人々に直接会い地域活性化の成功事例を研究・分析櫻本大輔経済経営と農学の両方を学びたい  もともと日本史や現代社会が好きでしたが、高3のときの受験結果に納得がいかず浪人。もっと具体性のある経済や経営を学びたいと思い直しました。また親戚の多くが植物関係の仕事や趣味をもっていたことから農業にも興味があったので、社会科学系と農学系の両方を勉強できる学科を探したところ、オホーツクにぴったりの学科があることを見つけました。一人暮らしもしてみたかったので、新たな土地での生活に期待して入学しました。2年次からゼミを選択して所属  とはいえ一人暮らしに不安があったのも事実でしたが、それはまったくの杞憂でした。ほとんどの学生は同じ立場なので、助け合おうという気持ちが自然に芽生え、友人の輪はどんどん広がっていきました。  大学では1年次から基礎ゼミに入り(これは入学時のクラス分けのようなものです)、地域産業や経営学に関する基礎知識を総合的に学ぶなかから、自分が専門的に学んでみたい領域はどれか、じっくり考えることができました。そのうえで2年次からは希望する研究テーマおよびどの先生に指導を仰ぐかを決めることで、自分の所属するゼミが定まりました。また体験実習では、街や畑に出て生産者の方々や流通に関わる方々と直接会い、現場の話を聞くというフィールドワークの基礎を養いました。  ゼミ以外では3年次前期に受けた「地域ビジネス論」という授業が印象に残っています。地域活性化のための自治体のさまざまな試みを事例に、成功例だけでなく失敗例も取り上げ、その理由を分析するアプローチの仕方にとても興味をそそられました。 街や港や畑に出て学ぶのがゼミのスタイル  ゼミの選択には、経営学と経済学をより深く学びたいという希望を優先基準にしました。私の所属した戦略的マーケティング研究室の野村ゼミは、室内にこもって研究するというより、体を動かして実際に体験するゼミでした。遠方に研修旅行に行くだけでなく、ふだんから網走界隈の商業施設や観光地、または生産農場や水産物卸市場を視察し、社会の実例にふれて学ぶというのが基本スタイルでした。  卒業研究では、地域活性化の各要因を考察して事例を分析する研究をおこないました。具体的には、冬季の気候の厳しさ、エゾシカの食害、周辺自治体との競争による産業の圧迫、さらにTPP問題など、地域振興におけるマイナス要因はいくつかが考えられます。しかし、それを逆転の発想でプラス要因に変換することで地域活性化に導いたという事例をとりあげ、それらの事例に共通点はあるのか分析。得られた答えは活性化に悩む他の自治体でも応用が可能か、さまざまなケースを考察し卒論にまとめました。  卒業して農機具メーカーの社員になりました。今後は農業や農家さんだけでなく、農村や地域全体に貢献できる仕事をしていきたいと思います。

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