ホーム研究活動学生が挑む!研究紹介北海道東部海域のコンブの生産高が変動する要因とは 北海道東部海域のコンブの生産高が変動する要因とは 2011年8月1日 平成23年3月卒 水圏環境学研究室 日立INSソフトウェア(株)勤務 山下華澄 北海道のコンブ生産量は全国の82%を占め、生産額でもサケ・ホタテにつづく道内の第3位を占めています。しかし生産量に変動幅が大きく、年によっては前年比で3割も落ち込むときもあります。生産量の変動要因を予測できれば、生産者も対策をとることができるはずです。そこで私は、主に網走・釧路・根室支庁管内のコンブ生産高の変動に注目。複数の要因の中から、「海水温」とオホーツク特有の「流氷」に焦点をしぼって研究を実施しました。 2008年までの20年間の生産記録を検証し、海水温と流氷のデータはコンブ類の成長量が高まる時期にあたる 1〜3月を対象に集計。その結果を検証すると、流氷は接岸の多い年の3年後、海水温は0〜1度の適度に低い年の1年後と2年後に高い収穫につながりやすいことがわかってきました。コンブの生育期間は3年です。変動要因は他にもあり、一概に断定はできませんが、この調査結果が生産の1つの目安になればうれしい限りです。 前のページ 次のページ