東京農業大学

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学生が挑む!研究紹介

病気の原因菌の生育を阻害する新薬開発に道を探す

2011年8月1日

平成23年3月卒 機能性分子解析学研究室 杏林製薬(株)勤務 瀨戸祥子

より信頼性の高い薬品、とくに副作用のない薬の開発は、製薬や医療に関わる人々と患者さんすべての夢です。 そこで私は、胃潰瘍や胃がんの原因菌であるヘリコバクターピロリ菌の抑制につながる新たな酵素の究明を研究しました。微生物にとってメナキノン(ビタミンK2)は電子伝達系成分として生育に必須です。しかし、ピロリ菌は、一般の微生物が使用するメナキノンの分解経路を使用していないことがわかっています。ピロリ菌はどのようなメナキノン経路を用いて生育を続けるのか。その経路を解明し、その際にはたらく酵素の特定をめざしました。この酵素を阻害する薬剤が考案されれば、人体に必要な他の微生物を損なうことがない、いわゆる副作用のない薬品が開発できるのです。研究ではターゲットにかなり近い酵 素の特定にまで迫ることができました。今後は、製薬会社の医薬情報担当者(MR)として、患者さんや医薬業界に貢献できるよう働きたいと思います。

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