東京農業大学

メニュー

ニュースリリース

国際食料情報学部が国立屏東科技大学 農学院(台湾)との学部間協定に関する基本合意書(MOU)を締結

2024年3月28日

教育・学術 国際交流・留学

国際食料情報学部が3月26日(火)、国立屏東科技大学 農学院(台湾)との学部間協定に関する基本合意書(MOU)を締結しました。

前列左から徐 睿良 学部長(国立屏東科技大学農学院)、張 金龍 学長(国立屏東科技大学)、矢嶋 俊介 副学長(東京農業大学)、高柳 長直 学部長(東京農業大学 国際食料情報学部)
後列左から﨑村 徹グローバル連携センター事務部長(東京農業大学)、真田 篤史 准教授(東京農業大学)、金田 憲和 教授(東京農業大学)、吳 金玫 学長婦人(国立屏東科技大学)、志和地 弘信 教授(東京農業大学)、豊原 秀和 名誉教授(東京農業大学)、賴 宏亮 教授(国立屏東科技大学)、林 資哲 助教(国立屏東科技大学)、李 佩璇 助教(国立屏東科技大学)、石 儒居 教授(国立屏東科技大学)

調印式には国立屏東科技大学から張 金龍 学長、徐 睿良 学部長をはじめ7名が来学。東京農業大学 国際食料情報学部との今後の大学間交流、共同研究について期待が述べられました。

東京農業大学からは矢嶋 俊介 副学長、高柳 長直 学部長をはじめ7名が出席。高柳 長直 学部長と徐 睿良 学部長が基本合意書(MOU)へ署名しました。

mou3.png

mou2.png

国立屏東科技大学

日本統治時代の1924年に高雄州立屏東農業補習学校として開校。農業の専門学校として設立されたが、現在は工学部や管理学部なども開設され、総合国立大学となっている。台湾で最大の敷地面積(約296ヘクタール)を誇り、国立公園に匹敵する景観を持つため、「国立公園大学」と呼ばれることもある。また、台湾最南端の大学としても知られる。学部は、農学部、獣医学部、工学部、管理学部、人文及び社会科学学部、国際学部と達人学部の7学部を擁する。その他にも、台湾で唯一の「全国予防接種馬農場」、「野生動物保護施設」、「野良犬保護施設」や「犬の訓練学校」がある。また、学外に合計約800ヘクタールの森林農場を有する。

東京農業大学と国立屏東科技大学

東京農業大学と国立屏東科技大学の関係は長く、1984年に国立屏東科技大学のキャンパス設計計画にあたり、東京農業大学 造園学科の蓑茂 寿太郎 教授に意見が求められ、これをもとに全体計画が立てられた。また、1987年から1989年にかけて、東京農業大学の教授らが国立屏東科技大学にて集中講義を実施。
2000年前後から2005年頃にかけて、国際農業開発学科 豊原 秀和 現名誉教授と指導大学院生が毎年のように国立屏東科技大学を訪問し、ヤムイモの遺伝資源や成分分析などについて意見交換、情報共有を実施。
2018年に国際農業開発学科 入江 憲治 教授が国立屏東科技大学を訪問し講演。
2023年7月、国立屏東科技大学教員、研究員および大学院生が東京農業大学を訪問し、学部横断的に交流。(国際食料情報学部だけでなく、地域環境科学部や応用生物科学部も参加)
この他にも、学生や教員間で交流が行われており、現在3名の東京農業大学 卒業生が国立屏東科技大学に教員として勤務。

研究協力および交流の計画

1.ヤムイモやその他作物の共生細菌の同定および機能の解析に関する研究
国際農業開発学科 志和地教授らが確立したバクテリアのゲノム解析技術を国立屏東科技大学 李助教と学生に供与する。また、李助教と共に、台湾のヤムイモに共生する細菌叢について研究を行う。

2.パッションフルーツやバナナなどの熱帯・亜熱帯果樹の耐寒性評価手法の確立と、台湾における耐寒性パッションフルーツおよびバナナの遺伝資源探索
今後、日本での熱帯・亜熱帯果樹栽培の増加が予想されるため、日本に導入可能な台湾の熱帯・亜熱帯果樹を探索する。国立屏東科技大学内研究者と共に実施予定である。また、耐寒性、耐暑性などの評価手法を国立屏東科技大学研究者と共有し、国立屏東科技大学の保有する熱帯・亜熱帯果樹や近隣生産農家における有用果樹および品種の栽培適性評価を行うことで、他地域への栽培拡大や育種素材としての利用などのための基礎情報を得る。

3.海外農業実習の実施
国際農業開発学科の開講科目「海外農業実習(一)~(三)」の受け入れ先として考えている。

ページの先頭へ

受験生の方