東京農業大学

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ニュースリリース

農芸化学科 梶川揚申 教授の研究成果がApplied and Environmental Microbiology誌に掲載されました。

2022年11月29日

教育・学術

運動性乳酸菌が持つべん毛が免疫系に認識されにくい理由が明らかに

 農芸化学科 梶川 揚申教授のグループは、運動性を示す動物腸管由来乳酸菌Ligilactobacillus agilisがもつべん毛抗原が、病原体のものよりも抗原性が著しく低いことを見出し、その理由がべん毛抗原受容体(Toll-like receptor 5)の認識部位におけるアミノ酸配列の僅かな違いにあることを証明しました。この研究成果は、乳酸菌がべん毛抗原を持つにも関わらず、なぜ宿主免疫系から許容されているのかを説明するものであり、宿主との共生関係を理解する上で重要な知見となります。また、研究の中で作製された抗原性を増強させた組換え乳酸菌は腸管へのワクチン送達媒体としての応用も期待されています。

詳細情報

Immunogenic Modification of Ligilactobacillus agilis by Specific Amino Acid Substitution of Flagellin
Ligilactobacillus agilis(運動性乳酸菌)におけるべん毛構成タンパク質の特異的アミノ置換による抗原性改変

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