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バイオサイエンス学科 渡辺 智 准教授が代表を務める研究領域「復元細胞機能学」が令和6年度 文部科学省 科学技術補助金「学術変革領域研究(B)」に採択

2024年6月27日

教育・学術

バイオサイエンス学科 渡辺 智 准教授が代表を務める研究領域「復元細胞機能学」が令和6年度 文部科学省 科学技術補助金「学術変革領域研究(B)」に採択されました。

「学術変革領域研究(B)」は、次代の学術の担い手となる研究者による少数・小規模の研究グループ(3~4グループ程度)が提案する研究領域において、より挑戦的かつ萌芽的な研究に取り組むことで、これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを先導するとともに、我が国の学術水準の向上・強化につながる研究領域の創成を目指し、将来の「学術変革領域研究(A)」への展開などが期待される研究です。

復元細胞機能学:集光アンテナ複合体の復元

生命は地球上に誕生して以来、環境に適応するためにさまざまな生理機能を獲得し、その過程で地球と相互に影響し合いながら進化してきました。しかし、なぜ生命の基本単位である細胞が、これほど多様な機能を発達させることができたのでしょうか?実は、私たち人類はまだ明確な答えを持っていません。この疑問に答えるために、私たちは「復元細胞機能学」という研究分野を立ち上げました。

この分野では、異なる学問を横断するアプローチを用いて、細胞の機能をゲノム情報から「復元」し、各複合体ごとに精密に評価する技術を確立します。最先端技術を利用して、細胞の機能や進化の原理を解明すると共に、自然界を超える細胞機能の創出を目指しています。まずは、光合成微生物の集光性アンテナ複合体であるフィコビリソームを研究対象とし、地球の環境の多様性と変遷に関連する新たな遺伝情報を「発掘」します。そして、この情報を異種細胞内や試験管内で「再構成」し、1分子レベルの解像度で「可視化」することで、地球の光環境とフィコビリソームの共進化や、細胞内でのフィコビリソームの多様性を証明する新たな実験的証拠を導き出します。

渡辺准教授は、領域研究の代表として、名古屋大学、東京都立大学、東京大学、京都大学、東京工業大学の研究者と共に研究を進めています。詳しくは領域研究のホームページを御覧ください。

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