東京農業大学

メニュー

ニュースリリース

共同研究「伝統水産発酵食品『くさや』から抗生物質生産放線菌の分離に成功~『くさや』の保存性の高さの科学的解明に期待~」|醸造科学科 鈴木 敏弘 准教授

2023年1月23日

教育・学術

 醸造科学科 鈴木 敏弘准教授と大学院醸造学専攻 竹内 葵さん (2021年度修了) は、広島大学大学院統合生命科学研究科の荒川 賢治准教授、北海道大学薬学部の脇本 敏幸教授、松田 研一講師らの研究グループとの共同研究により、「くさや」から強力な抗真菌活性物質を生産する放線菌を分離し、それらの特徴について明らかにしました。

 我が国の伝統水産発酵食品「くさや」はかねてより発酵過程で微生物の作る抗生物質によって保存性が高く、カビや酵母などの真菌が生えにくいと言われています。鈴木准教授らは「くさや」から抗生物質を生産する放線菌の分離を試み、分離した放線菌は食塩が存在する時にのみ抗真菌物質とカテプシンB阻害活性をもつスルガミド (Surugamide) を同時生産することを明らかにしました。これにより、「くさや」の保存性の高さについての科学的解明が期待されます。

研究タイトル (英語)

「Characterization of the surugamide biosynthetic gene cluster of TUA-NKU25, a Streptomyces diastaticus strain isolated from Kusaya and its effects on salt-dependent growth」

Aoi Takeuchi, Asahi Hirata, Aiko Teshima, Miu Ueki, Takumi Satoh, Kenichi Matsuda,
Toshiyuki Wakimoto, Kenji Arakawa, Morio Ishikawa, Toshihiro Suzuki  

ページの先頭へ

受験生の方