東京農業大学

メニュー

ニュースリリース

農芸化学科 横田 健治 教授の研究成果の解説が日本農薬学会誌に掲載されました。

2022年9月6日

メディア

生物農薬に使用される細菌が生産する有用な生理活性物質の機能を解説

 持続可能な農作物生産において、植物の病虫害防除は重要な課題です。化学農薬に過度に依存しない防除法として、微生物農薬の使用が挙げられ、国内外を問わず、世界中で研究開発が進められています。

 農芸化学科 横田 健治 教授の研究グループは、微生物農薬にも使用されるBacillus属(枯草菌)が生合成する有用な生理活性物質である「環状リポペプチド」の研究を行っています。環状リポペプチドは抗菌活性物質として広く知られ、近年では植物の免疫である病害抵抗性を誘導することで植物を病気に罹りにくくする効果が発見されていますが、研究グループはこのほど、枯草菌由来の環状リポペプチドに植物の免疫を誘導させる至適濃度が存在することを突き止めました。

 この成果は、農業生産現場における微生物農薬としての枯草菌の利用法開発の礎となるもので、研究グループは日本農薬学会刊行の日本農薬学会誌で詳しく解説しました。なお、本研究成果は、文部科学省の国費外国人留学生制度の支援を受けて実施しました。

Bacillus属細菌を用いた植物病害生物防除における環状リポペプチドの機能

応用生物科学部 農芸化学科 教授 横田 健治

ページの先頭へ

受験生の方